【キノリンのものがたり】おしごと大すき! キノリン、小学校でじゅぎょうをする
キノリンは、おしごとをするのが大すき。
しごとをすることで、自分じしんが せいちょうするからです。新しい人にであい、新しいことを知って、毎日 わくわくどきどき。おしごとが 楽しくて しかたありません!
そんなキノリンは 今日、“みらいたうん小学校”で、子どもたちに「はたらく」ということについて つたえるおしごとを することになりました。
「はじめてのおしごと、ぜったい せいこうさせるぞ〜!」
気合を入れて 子どもたちのもとへむかいます。
子どもたちの元へつくと、さっそくじゅぎょうが はじまります。
「みなさんは『はたらく』ってどういうことか、考えたことがありますか?」
『ほしいものを買うためにすること〜!』
「そうですね! ただ、それだけじゃないんですよ。がんばってはたらいたお金で ほしいものを 買うことで、それを作った会社や、作った方たちにお金が入ります。そして、その方たちも ほしいものを 買うわけです。こうしてお金が まわることで、みんなが ゆたかになります。はたらく、ということは 社会にとって とてもいいことなのです!」
『でも、キノリンさん』
キノリンの話を 聞いた子どもが、しんぱいそうな顔で ポツリと 言いました。
『はたらくって、とってもたいへんそう……』
「そうですね。ラクなことでは ありません。しかし、はたらくことで お金がもらえたり、人のやくに 立てたり、自分じしんを せいちょうさせることが できるんです。大変だからこそ、やりがいにも つながるのです!」
『そっか~!』
「しょうらい 自分のすきなしごとにつくために、ぜひ、今、がんばって べんきょうを してくださいね。そして、かえったら おうちの方に おしごとについて 聞いてみてください。きっと、大変だったことや うれしかったことを たくさんおしえてくれると思います。おうちの方たちは、みなさんのえがおを パワーにして、日々、おしごとを がんばっているのですよ」
キノリンは、いとしいわが子のことを 思いながら ねっしんに話しました。
キノリンのじゅぎょうがおわると、たくさんのはくしゅが おこりました。
すると、たちまちキノリンの首が のびていき、高く、なが~くなりました!
かえりに、木の上のほうに なっている 大こうぶつの 木のみをとり、おやこでなかよく 分け合って食べる キノリン。「やっぱり、はたらくっていいなあ」とにっこり。
よかったね、キノリン!