【アルケミのものがたり】アルケミが大切にする「もったいない」って、どんなことば?
今日は ひさしぶりに みらいたうんの なかまたちが あつまっています。
コックーが作った おりょうりを みんなで 食べることになったのです。
すきなおりょうりを おさらにとって、パクパクモグモグ、ムシャムシャモリモリ。みんなとってもうれしそうに、コックーじまんのメニューを あじわっています。
おりょうりを食べながら、とつぜんパズルンが、
「ねぇみんな、そういえば3R(スリーアール)って知ってる?」と聞きました。
『3R……?』
『なんだろう?』
パズルンは とくいそうに
「3Rは、Reduce(リデュース)・Reuse(リユース)・Recycle(リサイクル)のこと! かんきょうを まもるために、ごみをへらすこと、さいりようすること、リサイクルして またしげんにすることを 言うんだって!」と話しました。
「パズルン、よく知っているねぇ~」
パズルンのせつめいを聞いて、アルケミが言いました。
「3Rは、ちきゅうを 守るために かかせないことなんだ~。ぼくたちは もっと 3Rに がんばって 取り組まないと いけないと思うんだよねぇ。まずは リデュースかな。ゴミを へらすんだ! 食べのこしを なくすことも、リデュースに つながるんだよぉ~」
そう言って、みんなのおさらを のぞきこむアルケミ。そこには、食べのこしがチラホラ……。
「あ……」
みんなは 顔を見合わせて、にがわらいをしました。
するととつぜん、アルケミが、ぼひゅん!と、りょうりを もちかえる 入れものを 作り出しました。
「これに おりょうりを入れて、みんなで もって帰ろ~!」
アルケミがそう言うと、
「こんなにおいしいおりょうり、のこすなんて もったいないもんね。さすがアルケミ!」
とウェザリン 。コックーも
「みんな、ありがとな! あ、でも今日中には食べてくれよ」
とうれしそう。
すききらいで食べのこしを した人は、まわりのなかまに 食べてもらうことになりました。
「あれ、のこしちゃってたこのトマト、すっごくあまくておいしいね」
とおどろくのはトマトがにがてなソータン。
「だろう?そのトマトは 今がしゅんで うまいんだ。みらいたうんで 朝とれたんだぜ!」
とコックー。
「そうそう、みんなで きょうりょくして 食べのこしがないようにすることも 大切なんだよね~。あ、つかいすての おさらやスプーン、フォークを つかわないことは、“リユース(さいりよう)”に つながっているんだよぉ~」
「食べものや水などの“しげん”は、ちきゅうからの 大切なおくりもの。『もったいない』という きもちを もって、ムダにせず、だいじにしたいよね~」
アルケミがそう話すと、みんなもうんうんとうなずきます。
「『もったいない』って、とてもわかりやすい ことばだね!」
「ワシたちが『もったいない』を いしきすれば、ムダが どんどん へるわけであるな!!」
こうして、みらいたうんのなかまたちは、またひとつ、大切なことばを おぼえました。
「もったいないから、あそばなくなった このおもちゃ、あの子にゆずろう」
「きられなくなった おようふくで バッグを作っちゃおう。もったいないもんね」
そんなことばが、まちのあちこちから聞こえるように。まちじゅうのみんなが、ますます しげんを、長く、大切に つかうようになったのでした。