人とちきゅうにやさしい、バナナペーパーをつかってみよう!
![みらいたうんのみんなにバナナペーパーを提案するオハナヒメ](/app/sdgs/img/story/20/story1.jpg?1695189811)
みらいたうんでは 毎日、たくさんの“紙”が つかわれています。
キノリンが おきゃくさまにわたす めいしや、プレゼントのつつみ紙、ノートやはがきなど……。
多くのじゅうにんが 紙をつかって、日々、なにかを書いたり つたえたりしているのです。
それを見て、オハナヒメは考えました。
「この紙たちを、“あの紙”に かえられないかしら……」
思い立ったらすぐアクション!
オハナヒメは つぎの日、さっそく みらいたうんのなかまたちをあつめて、話しはじめました。
「わたし、ていあんがあるの! みらいたうんでつかう紙を、バナナペーパーにしていくのはどうかしら?」
……みんなキョトンとしています。
「バナナ? うまそうだな! 食べられるのか?」
わくわくしたようすで、ごくり、とのどをならすコックー。
「ちがうちが~う!」
とオハナヒメ。
「あのね、バナナペーパーっていうのはね……」
オハナヒメはそう言うと、バナナペーパーについての せつめいを はじめました。
![バナナ農家さんがバナナペーパーを作り、お給料をもらっている様子](/app/sdgs/img/story/20/story2.jpg?1695189811)
「バナナペーパーっていうのはね、せかい中の人たちや ちきゅうにとって、とってもやさしい紙なのよ。これまで すてられていた、オーガニックバナナの くきのせんいから 作られているの」
みんなおどろいた顔をして、目を見合わせています。
「アフリカの人たちが、バナナのせんいをとるために さぎょうをして、紙を作るための工場ではたらいて作っているの。バナナペーパーが、ひんこんに くるしむ人たちの はたらくばしょを作って、それでお金を わたせるようになったのよ!」
それを聞いて、なにかを思いついたようすのウィザー。
「バナナのくきを つかっているってことは、紙を作るために切っていた木を、切らなくてもいいっていうこと……?」
「そう! そうなの!」
オハナヒメがいきおいよくこたえると、ウィザーは まんめんのえみを うかべました。
![バナナペーパーについて考えるオハナヒメと、それを見守るフラッパーやテンビータたち](/app/sdgs/img/story/20/story3.jpg?1695189811)
「人にも かんきょうにとっても やくに立つ、すばらしい紙でござるな! これは、つかわない りゆうが ないでござる!」
とフラッパー。
テンビータもうなずきながら「しかも、ふつうの紙と同じように つかえそうですぞよ」と話します。
「ね、いいでしょ~? わたしは、この まっ白じゃない しぜんな色と、さわったときの かんしょくがお気に入りなの~!」
オハナヒメもうれしそう!
![お買い物袋にバナナペーパーが使われている様子](/app/sdgs/img/story/20/story4.jpg?1695189811)
それから、オハナヒメのていあんがきっかけになり、みらいたうんで つかわれる紙が、少しずつバナナペーパーに おきかわるようになりました。
今までと同じ“紙”だけれど、わたす人ともらう人の間で、これまでにない やりとりも……。
「この紙、よ~く見てみてください。バナナの くきのせんいが 入っているのが見えますでしょう?」
「これかしら?」
「あ、ここにも! もしかしてバナナのにおいがしたりするかも?」
知ること、つかうことで、せかいのもんだいに むき合えちゃう! くらしのなかで 人やちきゅうの やくに立てるなんて、と~ってもすてきだよね!